One is too many

『ひとつでは多すぎる』をモットーに色々挑戦したい。 ライフログ(旅・自然)メイン

嫌われる勇気 / 岸見一郎 【本】

こんばんは。 

Mitsuharuです(о´∀`о)

 

今日の一冊は、岸見一郎さんの『嫌われる勇気』です。

本書の中から好きな文章を3つ紹介します!

仕事の本質は、他者への貢献

 他者貢献とは、「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそ、なされるものなのです。

(中略)

 われわれは、労働によって他者貢献をなし、共同体にコミットし、「わたしは誰かの役に立っている」ことを実感して、ひいては自らの存在価値を受け入れているのです。 

 どうして人は働くのかといえば、この言葉に尽きるのかもしれません。労働という形でなくとも、他者に貢献することが、ひいては、自分に返ってきます。他者に貢献するのは、自分のためになります。

 

 そして、他者貢献は大事ですが、自己犠牲になる必要はありません。アドラーは自分の人生を犠牲にしてしまう人を「社会に過度に適応した人」として警鐘を鳴らしているそうです。

より大きな共同体の声を聴け

 覚えておいてほしい行動原則があります。われわれが、対人関係のなかで困難にぶつかったとき、出口が見えなくなってしまったとき、まず考えるべきは「より大きな共同体の声を聴け」という原則です。

(中略)

 学校なら学校という共同体のコモンセンス(共通感覚)で物事を判断せず、より大きな共同体のコモンセンスに従うのです。

 学生のときはある種、学校を絶対視してしまう人がいるかもしれません。学校という共同体があってこそ「わたし」、学校という居場所しかないという感じでしょうか。

 

 その学校で何か問題を抱えてしまうと、どこにも所属感を持てない危機になります。

学校の外には、広く大きな世界が広がっています。学校の「外部」に別の居場所を見つけるのは良い解決策になるでしょう。

 

 学校を会社と置き換えても話は通じます。もし、今の共同体で行き詰まりを感じている場合は、「より大きな共同体の声を聴け」という原則に従ってみてはいかがでしょうか。

 

「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない

 もしあなたが「他者の期待を満たすために生きているのではない」のだとしたら、他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」のです。相手が自分の思うとおりに動いてくれなくても、怒ってはいけません。それが当たり前なのです。

 他者の期待を満たすこと、いつも他者の視線・評価を気にしていたら苦しくなります。自分を抑え、相手にとって適切な行動をとったらほめてもらえる、という賞罰教育に洗脳されていないでしょうか。

 

 いい意味で自分本位に振る舞う、自分が自分のために考えて生きていくというのも大事だと思いました。

 

青年と哲人という2人の登場人物による物語調なメンタル本です。既にかなり売れている本なので紹介するまでもないかもしれませんが、とてもためになる内容でした。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]