逃げる自由 諦める力2 / 為末大 【本】
こんばんは(^^♪
今日の一冊は、為末大さんの『逃げる自由』。
本書の中から好きな文章を3つ紹介する。
自由と選択肢
人はけっこう、どんなふうにしても生きていける。「これがなければ生きていけない」というものはほとんどない。あるとしたら命と楽しむ気持ちぐらいだ。どん底を経験した人が自信にあふれて見えるのは、復活したからではなく、すべてを失っても自分は大丈夫だという感覚を持っているからだろう。
普段「こうあるべき」「こうせねばならない」という呪縛が多い人も少ない人も。
本当は何をしてもいいし、何もしなくても良い。 少なくとも、楽しむ気持ちをもって日常を過ごしたい。
しょうがない
「しょうがない」が多い人生は、ダメな人生かもしれないが、本人には深刻な悩みがない。なにしろしょうがないと言って流してしまうのだから溜まっているものがない。阿呆に見えるかもしれないが、少なくとも「今」を生きている。
過去に執着しないこと、あのときこうしていれば、と思うことも過ぎてしまったらしょうがない。くよくよ悩むよりは、ばっさり流してしまうことも時には必要である。
アンラーニング
最近、ものごとを習得する方法は様々に開発されているけれど、忘却やリセットの方法はあまり開発されていないなと感じる。(中略)
あるところでは最適化されたものが、環境が変われば害になる。そのときにちゃんと忘れられるかどうかは、素直さにかかっている。変化しない人は、よく言えば信念が強い。悪くいうと自分を変えられない。
中学、高校、大学、社会人…どの時代になっても学び続けることには変わらない。が、よくも悪くも癖とか習慣がたくさん身についてく。意識と無意識によらず、日々影響を与えている。一度身についてしまったことはもう忘れられない。自転車に乗れなかったときの感覚は全然思い出せない。覚えることが増えるほど固定化されてしまいやすい。
アンラーニングできたらいいのにな、と思うこともある。
諦めるというのは一見ネガティブなイメージにも思えるが、ものの見方を変える、解釈を変えるという良い点もあると分かった。
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