【本】「やりがいのある仕事」という幻想
こんにちは Mitsuharuです ( •̀ㅁ•́ )
今日の一冊は、森博嗣さんの 『「やりがいのある仕事」という幻想 』です。
「やりがいのある仕事」という幻想 朝日新書 / 森博嗣 モリヒロシ 【新書】
|
著者は工学部助教授として勤務するかたわら、小説からエッセイまで、約250冊以上の著書を出版しています。『すべてがFになる』が最も有名だと思います。
『「やりがいのある仕事」という幻想 』は、仕事に勢いが持てなくても、
すごい成果が残せなくても、人が羨む職業に就けなくても、
きみの価値は変わらないということが主題となっています。勢いがでなくても「人間としては基本的に大丈夫だ」という言葉は気持ちが軽くなり、励ましになります。
下の者に命令できる人が偉いわけでもない。命令をきく人たちは、その分の賃金を得ているから言うことをきくだけだし、また、命令できるのも、それは単にその場に限って通用するローカル・ルールがあるだけのことで、ようするに一種のゲームだと思えばわかりやすいだろう。どちらの立場も、嫌ならいつでもゲームから降りることができるのだ。
仕事を絶対視しすぎるといいますか、視界が職場に限られると、いろいろと苦しいことがあるかもしれません。一種のゲームであり、降りる選択肢もあるというのは、もしものときに身を守るために必要な視点だと思います。
もう一説、印象に残った文章は「検索しても解決策はない」です。
自分の生き方に関する問題は、どこかに解決策が書かれているはずがない。検索しても見つかるはずがない。どんなに同じような道に見えても、先輩の言葉が全面的に通用するわけでもない。自分で生きながら、見つけるしかないのである。
自分の問題を解決するには、自分で考え、模索し、新たに編み出されなければいけません。そして、インターネットで検索ばかりしているのではなく、とりあえず動き出すのも大切なのではないかと改めて思いました。
余談ですが、ローカル・ルールということを聞くと、借金玉さんの「すべての会社は部族である」が思い出されます。