【書評】ソフトウェア・テストの技法 第2版
こんばんは Mitsuharuです。
かの有名なクックパッド開発者ブログで紹介されている本を
今年は読了していきたいと思います。今回はその第一弾です。
ソフトウェア・テストの技法 第2版
ソフトウェア・テストとは、コンピュータ・コードが意図されたように動作し
意図されないことは全て実行しないように設計されていることを検証する
ように設計されたプロセス、あるいは、一連のプロセスである。
出版が2006年のため、2019年現在からすると既に古典的な感じがしました。
同値分割や限界値分析といったテストの基本にあたる部分から、
テストの心理学まで紹介されています。
この本を読んで役に立つ部分は具体的な手法よりも、
テストの心構えにあると思いました。
ほとんどのプログラマが自分のプログラムを効果的にテストできないのは、自分でエラーをさらけ出そうとする方向に心を入れかえることが不可能だからである。
(中略)
問題記述または仕様に対するプログラマの誤解にもとづくエラーをプログラムが含んでいるかもしれない。
エラーがないようにコーディングした後、
エラーが存在するという視点への変換は非常に困難です。
本来、エラーを見つけるつもりでプログラムを実行する必要があります。
もしエラーがみつからないようにしたいという心理が働くとテストの効果は良くないでしょう。
テストは他人がするほうがより効果的で成功しやすい、という著者の主張が一番印象に残りました。
実際はプログラム開発者によるテスト→設計者によるテスト→受入テスト
のように各フェーズで別々の担当者がテストし、業務ビジネスにフィットした
システム開発が行われているものと思われます。
開発者の心理的なものを考慮し、また、誤解による意図しない動作を除去するためのプロセスであると納得できました。
テストの原則部分から学びたいという方におすすめの本になります。
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